2.22.2001

No.0084

【歯磨き】はじめて物語

 【歯磨き】という生活習慣がいつごろから行われているかを、皆さんは御存知ですか?。
 「知らな〜い。」「わからないな〜。」という声がきっと聞こえてきそうです。そういう私も実は知りませんでした。そこで、あらためて‘歯の資料館’に行って調べてみることにしました。

 「【歯磨き】の起源?」はインドにあったといううことです。その昔、お釈迦様の弟子の僧侶の口臭があまりにもひどかった為に、お釈迦様は、戒律の一つとして「歯を磨く事」を努めさしたそうです。
 お釈迦様は弟子たちへ【歯磨き】には「五つの利」があると、以下のように説いたそうです。
 一.口気臭わず
 二.味覚がよく
 三.熱が消え
 四.食が進み
 五.眼がよくなる

 日本では、鎌倉時代に道元という方が、『爵楊枝』というものを紹介したそうです。その後、歯を磨く習慣が庶民に普及したのは17世紀の江戸時代になってからだったそうです。当時は、口臭が問題とされ、「うがい」がひとつの流行となり、食後にお茶を飲み、『楊枝』を使うようになったそうです。『楊枝』といっても当時のものは、先がとがったものではなく、先をつぶしたものをつかっていました。まるで、歯ブラシですね。
 現在のような形の歯ブラシが日本ではじめて作られたのは、明治初期で大阪で鯨のひげに馬の毛を植え『鯨楊枝』として売りだされました。
 今も昔も歯磨きでは、皆さん苦労されているみたいですね。現在では、昔と違って歯ブラシや歯磨き粉が数多く出ているにもかかわらず、虫歯や歯周病になる方が後を絶ちません。

 歯磨きに自信のある方も、ない方も今一度歯科医院に行き歯磨きについての指導を受けてみてはいかがでしょうか。

‘歯の資料館’:
神奈川県歯科医師会館(横浜市中区)に歯に関する歴史資料の展示室があります。興味のある方は「拝観希望」の確認連絡をされると 一般の方々も歯に関するおもしろ品など観ることができます。
どうぞ一度お越しになってはいかがでしょう。


春日井先生

 

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