【秋】と言えば何を連想されますか?。大概、付いて回る言葉には「読書の秋」「スポーツの秋」「食欲の秋」がありますね。【秋】という季節は、心身ともに充実した時間を過ごせる季節という事なのでしょうか?!。
今回は、『人間の本能に根ざした表現』と言っても過言ではないと思える「食欲の秋」を、先ずはちょっと取り上げて述べてみようと思います。
夏の陽射しの恩恵を受け、秋の慈雨にうたれた穀物や果実が勢ぞろいする収穫の季節である秋は、人々の「食欲」をより一層掻き立てます。食べ物が美味しいと、ついつい食べ過ぎてしまうのが人情というもので、その先に「肥満」の二文字が待ち受けているなどとは考えもしません。
『そう言うお前さんこそが、何も考えていないんじゃないの。』との声が聞こえてきそうですが・・・
ご存知の方も多いと思いますが、「肥満」とは体重に占める体脂肪の割合で判定されます。最近は体脂肪計が簡単に手に入りますが、お手元に体脂肪計のない方でも体脂肪の付き方を簡単にチェックできる【BMI】(体格係数)という判定法がありますのでご紹介します。【BMI】は以下の計算式で算出します。
体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)=BMI体格係数
この【BMI】の“標準値”は22です。22が標準値となった根拠は、疾病調査の結果最も病気の発生率が少なかった為に決められたそうです。【BMI】が24を越えると“太り気味”、更に26.4を越えると“肥満”と判定されます。さて、貴方は如何ですか?。
因みに、私は恥ずかしながら26.4を越えてしまっています!
『う〜ん、どうも反省が見られないなー』・・・独り言?
ところで、四季の中で【秋】に太りやすい由縁は、ちょうど‘冬眠前の熊の生態’の様に、同じ動物である人間も『寒くて食料も少ない【冬】に備え、厚い脂肪層を作っておこうとする』原始的な習性の名残という説があるのです。しかし、冬も暖かく過ごせ、一年中豊富な食料に囲まれている現代人(先進国に限って)にとっては単なる言い訳になってしまうように思います。
とにもかくにも、肥満は生活習慣病の元凶である事は間違いありません。カロリーを抑え、多品種のものを少しづつ摂るといった量より質の食事を心掛けましょう。他人事の様に申していますが、実は自分に言い聞かせているんです。
さて、ここでお話が終わってしまっては、歯医者の書いたコラムとしては若干もの足りないものになってしまいますので、もう少しお付き合い下さい。これからが肝腎なお話です。 そこで「読書の秋」「スポーツの秋」「食欲の秋」に立ち返って考えてみましょう。結論から申しますと、これらの“3つの楽しみ”は、言う迄もなく《健康な歯や歯茎》があってこそ充分に味わえるものです。
「読書の秋」を楽しむには・・・
虫歯や歯槽膿漏の痛みがあったら、本を読むことに集中なんて出来やしませんね。痛みの方が気になって、つい同じ行文を何度も読んじゃったりして、イライラしちゃいます。
そんな時は、「うんそうだ、歯医者に行って診てもらおう!」です。
「スポーツの秋」を楽しむには・・・
多かれ少なかれ、スポーツをしていてここ一番の力を出すときには皆さん歯を食い縛りますよね。いざという時食い縛る歯が虫歯で痛んでいたり、歯を支える歯茎が歯槽膿漏で弱っていて噛めなかったら困りますよね。
そんな時は、「うんそうだ、歯医者に行って診てもらおう!」です。
「食欲の秋」を楽しむには・・・
歯が痛かったり、入れ歯が合ってなかったりしたら、せっかくの秋の味覚を楽しむどころじゃありませんね。
そんな時は、そうです、もうお解りですよね。
それではご唱和下さい、「うんそうだ、歯医者に行って診てもらおう!」です。
まったく、「酷い“こじつけ”だなあ。」と思われる方もおられるかも知れませんが、決して私は“こじつけ”ているのじゃありません。神に誓って本当に!。
『たかが虫歯、されど虫歯。』
味覚の秋が済んでしまう前に、秋の夜長に歯科医院での検診をお考え頂ければ幸いです。
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