我が国においては、昭和三〇年代中盤から現在に至るまで、歯並びの悪い子供が急激に目立ち始めました。その理由は、数々言われてきてますが、中でもみなさんもご存じなのが食生活の変化が急激に欧米化し、咀嚼力を衰えさせている食事の増加です。
咀嚼力の低下は、咀嚼するためにある首から顎にかけての筋肉や顎から頭にかけての筋肉などの力(筋力,筋繊維細胞,筋肉の量,など)が低下したことです。加えて、稼動〈口を動かす〉する顎(下の顎)の【筋肉の梁】ともいえる『下顎上行枝』の成長が不良によって、その長さが少々短くなっています。腕や足の骨は長くなってきたのに比べ、その『下顎上行枝』は長くなってくれていません。このことは、結果『子供の歯列不正』を増やす結果になったんだと考えられます。咀嚼筋の発育低下は、この様に歯列不正を引き起こし手来ていますが、特に最近の“ハイティーン達”にはそれだけに留まらず、体全体のバランスの維持力が悪くて、持続力や虚脱感を生じさせてきているようにも思われれます。路上の地面に堕らしくなく座り込んでいるのが平気であったり、漫画喫茶等に何時間も時間をつぶしている姿、そして、時と場所と状況を全く考えず、自分の気分のまま行動をしてしまうことは、《近からずとも、遠からず》ではないでしょうか?。
話は、『子供の歯列不正』の方に戻しますと、厳密に言いますと顎そのものは決して小さくはなっていません。この辺誤解があるようですが・・・。多くは、実際に大きくなっているのは1本1本の歯の大きさです。咀嚼力を低下させた食事及び食生活は、子供達の歯を大きくしてしまったのです。言ってみれば、以前には30坪の土地に28坪の家が建っていたのを、立て替えるときに35坪家にしてしまったようなものでしょうか。はみ出してしまいますよね。
この理由は、授乳時の過剰摂取,離乳期離乳食の過剰摂取,幼児期の脂肪の過剰摂取,食事の摂取時間,摂取時の雰囲気,精神的親子の触れ合い(特に母親とのスキンシップ:母の乳房・母の背中・母の胸の心音・母の体臭など),生活空間の安定(音響空間:自然の音・機械的騒音・子供の声がするところなど,容積空間:家の適度な広さ・適度な整頓・化学剤に触れにくい条件・など,など,限りありません。
ギャルママ達が0〜2才の子供にコンビニやファーストフードの食事(中には、手作りのおにぎりを与えてる風景も見ましたが、一見良さそうですが・・・?)を多く与えているのを見ると悲しいです。心が浅いと(適当な感覚)成長に大事な好奇心やそれを育む持続力や時には我慢しなければならない忍耐力などはからだ自体の発育に影響しアンバランスがバランスと勘違いしてしまう体になってしまう恐れは否めません。
昨今では決して、ギャルママに限ったことではないようですよ。一見普通に見えるママでも・・・。
乳児期での赤ちゃんは、手に掴めるものなら何でも、自分のお口に入れようとします。それは、精神の安定剤であり・好奇心を満たす為であり・お口の機能の成長を促進する為であり・親の反応を確かめる為であり・などなどです。赤ちゃんは、大事な事をしているのだということだけは、親に知っていて欲しいものですね。
そして、やっぱり親が責任あるって事を自覚しておいて欲しいです。 |