6.8.2000

No.0047

歯科治療後のメンテナンスを受けていますか?

 今週は、《歯の予防週間》ですね。この時期になると、歯に関する情報が、目につきますし、気になったりするものです。虫歯の治療や歯周病の治療が終わってしまうと、つい安心してしまうものですが、例えば、歯周病は再発しやすく良い状態を長期間維持するのが難しい病気ですので、人間ドックでの検査をすると同じように歯科においても定期的な検査(歯科ドック)が、歯の健康を保つ為には大切なものとなるのです。

 それでは、歯の健康を保つ為にはどんな方法があるのでしょう?。

 先ずは、『歯周病の予防』に重点をおいて考えてみましょう。大きく分けて2つあります。
患者さん自身が行う【プラークコントロール(ブラッシング)】と専門医が行うプロフェッショナル(P)メカニカル(M)トゥース(T)クリーニング(C)【PMTC】と呼ばれるものです。

 第1番目の方法とは、患者さんが毎日行う【プラークコントロール】です。どんな方法かといいますと

1)ブラッシング
2)フロッシング(デンタルフロス、糸ようじ使用)
3)歯間のブラッシング(歯間ブラシ使用)

 と言われる口くう清掃のことです。特に、歯周病では、治療はじめから衛生士や歯科医師の適切な指導を受けているはずですので、治療後も患者さん自身が身につけた正しい方法を実行できればよい訳です。

 第2番目の方法とは、歯科医師や衛生士によって行われるメインテナンス(【PMTC】のことです)があります。この第2番目の方法がより重要なものです。どのようなことをするのかというと

1)現在の歯と歯肉の状態のチェック
2)治療終了時の状態と現在の状態との比較
3)プラークの検査
4)歯石、歯垢の除去
5)患者さんの行っている口くう清掃法のチェックと指導

以上の資料から検討し、再発がなければ数カ月後にもう1度メインテナンスと言うことになります。もし再発が認められれば、この時点から再度治療をはじめ、健全な状態に戻してメインテナンスとなっていきます。

 再発を早期に発見し、悪い状態を取り除くことができる訳ですから、面倒がらずに、歯科医院へ行きましょう。特に、歯周病の再発を防止するのは、治療するのと同じくらい大切でかつ重要なことです。歯科医師は、定期的に患者さんのお口の中メインテナンスをしなければなりません。

 8020運動は、もうご存じですよね。毎日使う歯ですから、きちんとメインテナンスを受けて大切に長持ちさせたいものですね。


清浦先生

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