5.25.2000

No.0045

歯の外傷について

 予期せぬ“アクシデント”が、何らかの形で『歯』に衝撃を与えてしまうことによって、その歯にダメージを与えてしまうことを【歯の外傷】といいます。

 では【歯の外傷】は、どの様な状況下で起こりやすいと思われますか?。

*不運にも、交通事故で顔面を強打してしまった時!
*残念ながら、喧嘩をして顔面にパンチを受けてしまった時!
*サッカーをしていて、ボールが顔面にあたってしまった時!
*走っていて、何かにつまずき、顔面から転んでしまった時!

ets…

 私たちの生活の中には、いろんな“アクシデント”があるわけですが、それぞれの“アクシデント”での歯が受ける【外傷】にも、実は色々あります。

 今回のコラムには、その【歯の外傷】の中から、《永久歯》の『歯牙破折(歯が折れること)』と『歯牙脱臼(歯が抜けること)』についてお話をしてみようと思います。

 とにかく外傷ですから出血していると思われますので、まず第一にしなければいけないことは止血することです。具体的にはハンカチ、綿の布(シャツの一部)、なければティッシュでも構いませんから出血部位を圧迫しておいてください。そうしましたら次に歯が折れていましたら、その破片を探してください。歯が抜けていましたら必ずその歯を探してください。見つかりましたら破片であれば大きさをみてもとの歯に戻してみて大体歯の形になるようでしたら、その破片を付けて歯の形に戻せる可能性がありますのですぐにその破片を持って歯科医院に駆け込んでください。見つかったものが抜けた歯であった場合には注意事項がいくつかあります。

 歯の根っこの部分は触らないで歯の頭の部分を持つこと。汚れているからといって拭き取らないこと。コンビニスーパーへ行き牛乳を用意すること。アルコール消毒といってビール・日本酒に漬けないこと。最悪牛乳がなければ、口の中に入れておくこと。決して飲み込まないように!とにかく時間との勝負だということ。決して冷蔵庫に保管して数日後に歯科医院へ行くことのないように!それとなぜ牛乳に漬けておくと良いかというと、牛乳は体内の状態に近いので歯の根っこの周りについている膜(歯根膜といいまして、非常に大切な部分であり歯が助かるか助からないかを左右する)のダメージを最小限にしてくれます。

 以上のお話は、皆さんに是非知っておいて頂きたいことなのです。お酒の席での話題の一つや、井戸端会議の合間などに、このコラムを読まれた方は周りの方々へ、どうぞお伝えください。正しい情報が広まれば、私にとっても幸いなことなのです。

 《永久歯》は、鮫の歯の様に二度と生え替わらないのです。

 『備えあれば憂いなし』です。


河田先生

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