夜間、入浴中又は入浴後もしくは寝床に入って体が暖まってくると、急に歯の痛みを訴えてくるお子さんがいらっしゃいます。これは歯の内部の神経の入っている空洞が、腐敗ガスによって圧力を高めてしまい、その圧力が歯の周りの組織を圧迫する為に生じさせる痛みなのです。その様な場合、先ずは水でうがいをして、冷たいタオルで冷やしましょう。それでも痛みがおさまらなければ、とりあえず痛み止めを飲ませてみて下さい。しかし、鎮痛剤の効果が見受けられない場合は、できるだけ早く歯科医院へいらして下さい。
食事中又は食後すぐに歯の痛みを訴えてくる場合は、いわゆる虫歯が原因です。虫歯で歯にあいた穴に食べ物が押し込まれて、その圧迫が直接神経を痛めさせていることで生じたものです。又、食べ物が直接圧迫を与えなくても、食べかすがお口のばい菌によって分解されて生じた酸によって痛みを起こしてくることがあります。この様な場合でも、やはり先ずはうがいをさせましょう。そして歯ブラシで食べかすやばい菌の作り出した酸を取り除いてください。だいたいの場合は、じき痛みが治まってくるでしょう。しかし、痛みが無くなったからといってそのままにはせずに、できるかぎり早く歯科医の治療を受けてください。 |