2.10.2000

No.0030

口内炎予防に「鍋もの」はいかが?

 多くの皆さんが今までに一度は経験のあることだと思うのですが、ご自分のお口の中に‘プツッ’とした“まわりが赤く中央は白い色をした斑点”が出来たことがありませんか?。そこに食べ物などが触れると痛かったり、辛い物がしみたりしたことがありませんか?。これが、いわゆる“口内炎”というものです。

 口内炎には、様々な原因で,いろいろなタイプの口内炎があり、一般的なのは【アフタ】と呼ばれるもので、直径2−3mmの浅い潰瘍です。この原因は“栄養の偏りや疲労・ストレス”などによる身体の抵抗力の低下です。又は健康であっても、“乱暴な歯みがき”でもなってしまうことがあります。

 他に【褥瘡性潰瘍】と呼ばれるもので、原因は“合わない入れ歯や虫歯のギザギザ”が何時も同じ場所の粘膜に刺激を加わえることで、その粘膜が圧迫され血流が滞り徐々に潰瘍を作り出してしまうことに依ります。

 その他にも、ウイルス感染に依るものもあります。

 もし、口内炎ができてしまったなら、先ずは原因を取り除き、刺激物をさけ、歯みがきの際には歯だけをそっとみがき、口の中を清潔にしておくようにしましょう。(粘膜への刺激の少ない“うがい薬”を使用するのも良いでしょう。)それでも改善が芳しくなければ、速やかに歯医者さんへ行かれて下さい。歯科医院で塗り薬を処方してもらい、口内炎の所を保護してあげましょう。そうすれば、1週間位できっと良くな留と思います。

 口内炎に対する予防は、やはりストレスをためない様に心掛け、偏った食事をしないことだと思います。私たちの体は、栄養のバランスが崩れると病気への抵抗力が弱ります。特にビタミンBが不足すると、口の中の粘膜は、影響を受け易くなります。又、蛇足ですが、ネズミを使った実験例ですが、十分ビタミンBを与えたネズミは、虫歯が発生しないというデータも有ります。

 ということで、ビタミン類を手近に摂取するには、寒い冬には「鍋もの」が特にお勧めなわけです。いろいろな野菜と蛋白質が両方とも、手軽にたくさん取れるからなんです。

 今年はY2K問題で、ポータブルコンロなどを買い求めた方も多くいらっしゃると思います。せっかくですから、そのコンロを使って鍋ものをたくさん召し上がり、身体に抵抗力をつけ“口内炎”の予防に役立てましょう。


深井先生

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