1.6.2000

No.0025

『お口の臭い』が、気になりませんか?

 『お口の臭い』を、気になさる方が最近増えてきているようです。消臭ブームの影響でしょうか?。

 一口に口臭といっても口の中だけからの臭いなのでしょうか?。又は、食道・胃・腸という消化器からの臭いなのでしょうか?。それとも、鼻・気管・肺という呼吸器からの臭いなのでしょうか?。そして、それらの気管の病気が原因による臭いなのでしょうか?。なかなか簡単なものではないようです。「臭いの元は何処にあって、臭いを何故起こしているのか?。」突き止めなくては解決しそうにありません。ちょっと難しそうで口臭ごときでもちょっと不安になってしまいます。 そこで、皆さんへ私から《簡単な口臭の見分け方》(嗅ぎ分け方)をご紹介したいと思います。

 ではまず最初に、肺の空気を全部口から出して下さい。次にお口をしっかり閉じて鼻から空気を大きく吸って下さい。そして、最後にお口をしっかり閉じて鼻から空気を出して下さい。その際にはなをティッシュペーパーで覆っておいて下さい。この行為を数回行って下さい。そしてそのティッシュペーパーを嗅いでみて下さい。はかれた空気は口の中を通らずに肺から気管を通って出されるので、お口の中の空気とは混ざりません。この際に排気に臭気を感じるようでしたら、呼吸器の何れかからの臭いが発生していると考えられ、疾病を疑うことが大切です。

 次に、同じくティッシュペーパーを使います。(ちょうど風船を膨らませるときの様に)お口の中に空気をいっぱい含んで下さい。お口の中の空気だけそのティッシュペーパーに吹きかけて下さい。(しっかりお口だけ覆う様にして下さい。)決して肺の空気を加えてはいけません。この行為も数回繰り返して下さい。そして、そのティッシュペーパーを嗅いでみて下さい。これで、臭うようでしたならお口に原因があると考えられます。

 さて、臭いの元は何処でしたか?。お口にあった方は、食物のかすとそこに発生したばい菌(歯垢)が原因です。良くは磨きをして食物のかすと歯垢を取り除きましょう。歯周病のある方も同じです。臭いの元がお口ではなかった方は、一度お医者さんの相談されては如何でしょう。

 【たかが口臭−されど口臭】体から発せられた重要なシグナル(往々にして危険信号・・・?)として頭の隅に置いておかれることが大切です。


神部先生

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