歯が夜中になるとズキズキ痛み出したり、冷たい物や暖かい物を口に含むとズキズキと歯が痛みだす。こんな経験のある方も少なくないと思います。
この痛みは、歯のなかにある神経の仕業。虫歯などの原因で神経にばい菌が入り神経が炎症を起こしているのです。冷たい物が少ししみているくらいではすると詰め物をするなどの処置で完治する事が多いのですが痛みがひどい場合、神経をとる治療(抜髄)という治療になります。
さて、歯の神経をとる事で痛みは取れますが、歯にはどんな変化が起きているのか皆さんご存知でしょうか?
歯の神経をとると・・・
1)歯が脆くなります。
神経がなくなることで歯には血液の流れがなくなってしまうため、乾燥して脆くな ってしまいます。
枯れ枝は簡単に折れますが、木に生えている枝はよくしなり折れづらいのと同じです。
2)歯の色が変色します。
徐々に歯がグレーっぽい色へと変化していきます。
前歯では特にはっきりわかります。
3)歯の根っこの先に膿を持つことがあります。
神経をとった時の処置が不十分だったりその他の理由でおこることがあります。
歯の神経をとる事は、我々歯科医師は患者さんの痛みをとるための処置であり決して本位ではありません。神経があることが歯にとっては間違いなく良いのです。
永久歯の中で喪失率(何らかの理由で抜歯しなければならなくなる)が一番高いのが6才臼歯(第一大臼歯)です。このことから考えられるのは、やはり小児期の虫歯への早い対応と、予防が必要だという事が考えられます。また、歯の神経を守るには早期発見早期治療、虫歯にならない事が大切です。
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