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3.13.2003

No.0188


【歯磨き】と共に【舌磨き】も!

 「食べたら歯を磨く」はもう既に知らない人はいないことと思います。ですが、舌についても洗わなければいけないことを知っている方は以外と未だ多くはいないのではないでしょうか。そこで、今回は舌のお掃除についてお話ししてみます。

 舌は体の健康状態を示す一種のシグナルの役目を持っています。体が健康な状態であれば、舌はきれいなピンク色をしています。又、お口の中の清掃が行き届いていれば、舌乳頭(ぜつにゅうとう)と呼ばれる無数の突起もよく見えます。一方、体調がすぐれないときの舌は、脱水状態による汚れが目立ち、全体的に白っぽくなっています。白っぽく見えるのは、舌の表面に舌苔(ぜったい)という苔状の不純物がたくさんついているからで、これが口臭の原因ともなります。
 舌苔は、舌の奥の方に溜まりやすいので、人によっては何年も舌苔がたまり続け、ぶ厚くなっている場合もあります。その様な方は自分では気づいてないのですが、かなり口臭がきついようです。
 皆さんも一度鏡を使って舌の状態を確認してみましょう。もし汚れが付いていたら知らない内に口臭を持っていたかもしれませんよ。早速きれいにして口臭を無くしましょう。

 舌のお掃除はどの様にしたらよいのでしょう?。
 それには、舌を掃除する専用の【舌磨き】器具(“タンクリーナー”)を使うのが一番です。
 欧米では、こうした【舌磨き】は【歯磨き】と同様に子供から大人まで毎日の日課として定着しています。起床時など、舌苔が目立つ時は、【歯磨き】をするのと同じ感覚で、舌を磨いてみましょう。但し、“タンクリーナー”を使う時の注意として、「頻繁に使い過ぎないこと」そして「ゴシゴシ強く擦り過ぎないこと」です。
 舌は重要な役割を持っている場所です。こすりすぎると、舌の表面を荒らしてしまい、ヒリヒリしてくるだけでなく、味覚を感知する「味らい」の機能を傷つけてしまうこともあります。又、磨き過ぎることで、かえって舌の表面に舌苔がつきやすくなる場合もありますので、正しい方法で使いましょう。

 “タンクリーナー”には、ブラシタイプをはじめ、ステンレスをプレスしたもの、プラスチック製のもの、かたい紙状のものなどがあります。最近では、ドラッグストアの店頭などでも歯ブラシ同様、“タンクリーナー”が発売されています。“タンクリーナー”が手に入らない場合には、綿棒ややわらかい毛先の歯ブラシで代用してもいいでしょう。
 実際の使い方ですが、“タンクリーナー”を舌に当て、舌苔を奥のほうからかき出すようなつもりで、軽く手前に引きましょう。

 舌の手入れが日常化している人は、「歯を磨くだけでなく、舌の手入れもしなければ、やり残しがある感じで、なんだか口の中をきれいにした気がしない」と言います。
 【舌磨き】をしたことのない方は、これを機会に【舌磨き】を日課にしましょう!。



野中先生

 

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