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1.2.2003

No.0181

セカンドオピニオン

 新年、明けましておめでとうございます。昨年はあまり明るいニュースがなかったように思われます。今年こそは良い年になりますよう、祈りつつ2003年最初のコラムをスタートしてみたいと思います。

 歯が痛くなり歯科医院へ。虫歯なのか歯槽膿漏なのか痛みを何とかしたい。そこで、抜歯をしなくてはならないとの診断。しかし抜歯をしないで何とかならないのか、抜歯以外の処置はないのか?。そんな疑問を持ちながらも歯科医師の診断通りに抜歯をしてもらい痛みは取れたものの治療に対する疑問がぬぐえない。そんな経験ありませんか?。

 『セカンドオピニオン』とは「第2の見解」という意味です。「一人だけの医師,歯科医師の診断に委ねず、二人以上複数の医師,歯科医師の診断を受けることで、診断の確信を高める。」という患者さんにとっての病気に対する対処の一つです。つまり、ある診断を受けたがその診断に対して疑問をもったり、実際治療を受けたがなかなか症状の改善が見られないときに、他の医師の診断を受け、今までの治療で良いのか、他の治療方法はないのかを改めて見直して見る事をいいます。もちろん第1の医師,歯科医師(最初にかかっている医師や歯科医師)と第2の医師,歯科医師の診断や治療方法が同じ事もあり依然と疑問や不満が拭えないこともあり得ます。さすれば、『サードオピニオン』第3の医師,歯科医師へとなることもあり得るでしょう。患者さん自身の見極めも大事になってきます。

 我々の基本的な考えとして【かかりつけ歯科医】を患者さんにもってもらうことをお勧めしています。しかし、まだまだ、この考えは浸透していません。そんな中で、歯の治療に限らず病院に行かなければならない事があった時、そこでは解決できなかった疑問や治療方針に対する不満などがあれば『セカンドオピニオン』という考えを思い出してください。
 近年、歯科医院が乱立し、患者さんにとっては何処の歯科医院に行けばよいのか、迷ってしまう事もあると思います。しかし、歯科医院の数が増えることはそれだけ選択肢が増えることです。患者さんは一番自分にあった歯科医院を選ぶ事ができるわけですから良いことかもしれません。気に入った歯科医院をとことん探してみることは大切なことかもしれません。しかし、いたずらに歯科医院を渡り歩くようなことをしていても病気がどんどん悪くなってしまうこともあります。複数の歯科医院から選定をすることは、見極めが難しい問題でもあります。

 未だこれはと言った歯科医院を見つけられていない方も、今年は良い「かかりつけ歯科医」が見つかると良いですね。



香西先生

 

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