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10.24.2002

No.0171

【補助清掃用具】のすすめ

 歯ブラシで毎日しっかり磨いているのに虫歯になってしまうことが多くあります。歯ブラシだけでは歯と歯の間は丁寧に磨いても、実は汚れが残っている事が多いのです。

 歯と歯の間は、最も虫歯になりやすい場所でもあり。また歯周病もこの場所から起こります。そこで、これらの疾患を予防するには、歯と歯の間をしっかり磨かなければなりません。それには専用の器具があります。大きく分けて糸状になっているものと、ブラシ状になっているものがあります。これらを【補助清掃用具】と言います。

 糸状の物は、柄の付いている物と付いていない物があります。
 柄の付いている物は『糸ようじ』と呼ばれています。前歯用と奥歯用の2種類があります。柄を持って歯と歯の間に糸を入れる事が容易に出来るので、初めての方や慣れてない方には良いと思います。ただ、少し割高なのが短所ですね。
 柄の付いてない物は『デンタルフロス』と呼ばれています。慣れないと難しいですが、こちらの方が経済的です。使用方法は、糸を両手の中指に巻き付け、歯に添わせるようにしながら、徐々に歯と歯の間に入れ、また歯に添わせながら掻き出してください。奥歯の方は、最初は難しいですが鏡を見ながら行うと比較的に楽に出来ると思います。

 煙突掃除のブラシに似ているものがあります。『歯間ブラシ』と呼ばれています。
 針金に毛が付いている形です。ブリッジ(固定式の入れ歯)を入れている方や歯茎がやせて歯と歯の間の三角状の隙間が出来ている方には特に有効です。
 使用方法は、歯と歯の隙間に『歯間ブラシ』の先を少し差し込んで下さい。柄を持つ手を弛めてみると入れる方向が解りますので、方向が確認できたら更にブラシの先を入れてください。ゆっくり入るところまで押し進めてみてください。入りきったら入れた方向のまま、ゆっくり抜いてみてください。1カ所数回出し入れしてください。あくまでゆっくる行いましょう。ゴシゴシ擦るものではありませんので注意して使いましょう。
 『歯間ブラシ』には、太さのサイズがあります。隙間の大きさによって使い分ける必要があります。サイズが小さすぎると毛先が歯に当たらず汚れが取れません。大きすぎると、歯茎を痛めます。歯科医院で相談されると良いでしょう。
 洗えば何回か使えますが、歯ブラシと同じで、毛が荒れてしまっているようなら新しいものに交換しましょう。

 歯磨きの基本は、やはり歯ブラシですから歯ブラシを丁寧にする事はもちろんです。ですが、更に今回ご紹介したような【補助清掃用具】を使って磨き残しを無くして虫歯や歯周病の予防をしましょう。



寺田先生

 

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