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10.10.2002

No.0169

矯正治療で何が変わるの?

 最近はテレビ番組や雑誌などでも取り上げられる機会が多くなっている整形手術。「プチ整形」なんて言葉を、よく聞くことがあります。東京大学医学部をはじめ多くの大学附属病院では、美容整形外科を設置され前向きに美容整形の行われる時代へと移り変わっています。
 最近の新聞記事の中で「美人の条件は?」という質問に対して、「歯並びの良いこと」が回答率の高い項目に入っていることに、私は目を見晴らされました。と言うのも一昔前では‘八重歯’は「かわいい!」というイメージを多くの人が持っていたはずですが、最近の人たちはむしろ「八重歯は口を歪ましていて良くない」等と否定的な感じを持っていると言うことです。この様な回答は私の認識を驚かしました。
 きっと日本人の「美」に対する意識が高まっているのでしょう。

 矯正治療は歯並びの治療ということは既に周知のことと思いますが、歯並びを治すことが更に【顔の形】に変化をもたらすことを皆さんはご存知でしょうか?。

 矯正治療の対象となる患者さんは、大まかに分けて言いますと、‘出っ歯’‘受け口’‘八重歯(乱ぐい歯)’の方々です。
 これらの患者さんの【顔の形】に見られる特徴をそれぞれ幾つかあげてみます。

 ‘出っ歯’
  唇が歯によって前に押し出されるため鼻の穴が上を向き、
  特上下の歯が前に出ている患者さんは“モンキーフェイス”とよばれる
  上下の唇のふくらみが大きくなります。
  矯正治療をすることで鼻筋がとおり口元がスマートになります。

  ‘受け口’
  下唇が上唇より前に出てしまいます。美人の条件の一つとして鼻の先端、
  上唇、あごの先が一直線上に並ぶことが上げられます。
   受け口の人は矯正治療をすることで下唇が引っ込みます。

  ‘八重歯’
  上唇の中心よりも外側に押し出された八重歯によって唇の両はじが膨らんでしまいます。
   矯正治療によって唇のラインをきれいにすることができます。

 その他、矯正治療を施すことによって顔に様々な変化を起こすことがあります。矯正治療を受けた患者さん特に女性は美人になることが多くみられます。「なぜ?」と聞かれて一口に説明することは難しいことですが、治療前と治療後の顔写真を比較すると顔に変化の出る患者さんが非常に多いです。
 美の原点と言われている“黄金律又は黄金分割(Golden Divide)”は人の【顔の形】にも存在すると言われています。この“黄金律”とは『美しいと感じられるバランス』のことでその比率は1:約1.618とされています。美しいとされる【顔の形】の正面と側面の写真があればチェックしてみてください。きっとこの黄金律が表れてくると思いますよ。

 歯は人間の顔立ちに大きな影響を及ぼしています。「プチ整形」も良いですが、矯正治療も美しい顔を作ることができることを知っておいてください。



香西先生

 

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