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9.5.2002

No.0164

ホームドクター & ホームデンティスト
相談できる歯医者をお持ちですか?

 【ホームドクター】とは?
 ホームドクターとは、健康,医療,病気についての『一番身近な相談者』です。
 ホームドクターとは、病気の時は元より普段何でもないときにでも、自分や周りの家族の健康について、常に相談にのってくれる医者のことです。
 仮に病気の時、その病気が専門外のものであっても、又は高度医療を要する病気であっても、医療ケアーを放棄するのではなく適切な医療機関の推薦,紹介,転院を迅速且つ的確にしてくれる強い味方です。その際の患者さんの医療情報の伝達も欠かさず適切に行ってくれる医師のことです。
 貴方が、ホームドクターを持っていたいと思うなら、先ず医院へかかりましょう。何かしら普段から気になっている体の悩みを訴えてみてみましょう。それが始まりです。特別具合が悪くなくとも定期的にかかってみましょう。
 医師には個人の医療情報の守秘義務があります。医師を信じて貴方の色々な情報伝えておきましょう。
 *貴方の情報とは
   今までどんな病気にかかったか   
   今どんな薬を飲んでいるか   
   薬の副作用の経験があるか   
   今妊娠しているか   
   どんな仕事をしているか   
   家族にどんな病気の人がいるか   
   等々・・・
 体のことだけでなく精神的なことも話しておきましょう。
 貴方の情報が、“いざ病気”となったときに大いに役に立つのです。
 患者さんそれぞれで最適な治療法は異なります。一人一人の患者さんの望む治療法をいち早く理解し、病状や環境、性格まで全てを総合的に判断し、その方にとって最も良い治療法を御本人と共にに考え提供することが、【ホームドクター】の最大の役割です。

 【ホームドクター】の条件
 生後間もない赤ちゃんからご老人までを対象に、しかも全ての診療科目に対応できる広範な医学知識、診療技術を持っている必要があります。各種の検診を実施し、病気の早期発見や患者さんの心身の現状把握に積極的に取り組んでいること。また、より高度な治療や検査が必要な時に、各診療科の専門医や大病院へスムーズに紹介できる体制(診療連携、病診連携)を有していなければなりません。

 【ホームデンティスト】の必要性
 「歯医者には、歯が痛くなった時だけかかればいい。」と思っているのは大きな間違いです。医科と共に歯科にもホームドクターを持って下さい。歯科でのホームドクターを【ホームデンティスト】と呼んでます。
 ホームデンティストには、歯や歯ぐきなど歯科の病気に関することはもちろんのこと、歯科以外のいろいろな情報を伝えておくべきです。もちろん歯科医にも個人の医療情報の守秘義務がありますのでご安心下さい。
 腰痛・肩こり・頭痛など歯以外の身体の不調も、意外と歯が原因の場合もありますので、何か体に変化がおこった時の診断や治療に大いに役立ちます。

 【ホームデンティスト】の条件
 ホームドクターの条件と同様に広範囲に医療見地のあることが前提条件であり、日々研鑽している歯科医でなければなりません。又、患者さんへの説明に手間暇を惜しんではなりません。患者さんのことを‘我が身のごとく’に考えて患者さんと共に総合判断をしてくれる歯科医です。

 人は死ぬまで、できれば自分で食べ物を摂りたいものです。
 いつも診てもらえる、信頼できる、相談できる、助言してくれる、そんなよい人間関係の保てる歯科医師に御自身の大切な身体を診てもらえればいいですね。
 治療内容の説明に対していかに患者さんに理解していただき、同意を得られるかという事が、歯科治療を行う時の基本的な事です。当たり前のことのように思われますが、治療に関するトラブルの多くは歯科医と患者さんのコミュニケーション不足が原因です。患者さんが専門的な事を知らないのは当然の事ですので、私たち歯科医からもすすんで説明すべきであり、また患者さんも遠慮せずにどんどん質問や相談をしてみてはいかがでしょうか。



野中先生

 

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