今年も、歯の衛生週間(虫歯予防デー)の時期がやってきました。
もう既に虫歯の出来る仕組みは知られていることです。そして、虫歯に成り易い人と成り難い人がいることも、よく聞かれていることと思います。
現在では、‘虫歯の成り易さと成り難さ’は、科学的判断することができるようになりました。従って、「自分は、虫歯に成り易いのか、それとも成り難いのか?。」を先ず知ることが虫歯の予防の第一歩なのです。
この検査は、ほんの少しの『唾液』があれば充分です。何の痛みもなく簡単に行えます。興味のある方は、【唾液の虫歯検査】を行っている歯科医院に行ってみてください。そこで唾液をほんの少し出していただきます。そして、その唾液を使用して幾つかの検査を行います。
虫歯の発症原因の一つは、お口の中にいる細菌です。
第1に、その原因となる細菌の数を調べます。
虫歯はその原因となる細菌が砂糖を材料にして酸を産生して、その作られた酸が歯を溶かすことで起こります。
第2に、その作られた酸が歯を溶かす働きを唾液には弱める作用があるので、唾液の酸を弱める作用の強弱を調べます。
第3に、唾液には歯に付着した細菌を洗い流す作用もあります。その為、『唾液の分泌量』が少ない人は、歯に着いた細菌を洗い流すことができ難いので、虫歯に成り易いということになります。
そこで、この『唾液の分泌量』をも調べることで、‘虫歯の成り易さと成り難さ’を調べることに含まれます。
今まで経験や勘に頼っていた‘虫歯の成り易さ成り難さ’の判断も、この様に科学的に行えるようになりました。この機会に、歯科医院にいったら、ぜひ一度、先生に尋ねてみては如何でしょう。
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