よく噛んで食べる事が歯や口の中の健康ばかりでなく,全身の健康に良い効果をもたらす事はご存知ですよね。だからといって、固い物だけを食べなければいけないというわけではありません。
「噛む回数」は食べ物の「噛みごたえ」に比例しますから,食べ物の「噛にごたえを増す工夫」をすることでも、「噛む回数」を増やす事が出来ます。調理法で「噛みごたえ」は変えられるのです。
1:大ぶりに切る。
一度に口に入れる量が多いほうが噛む回数は増えます。一口で食べられるくらいに大 ぶりに切ると、細かくしてから飲み込む為に、自然に良くかむようになるのです。
2:加熱する。
加熱すると、肉や魚などのたんぱく質は身がしまって「噛みごたえ」がまします。
3:水分を減らす。
食品は水分が少ないほうが固くて「噛みごたえ」があります。ですから、揚げたり、焼いたりすると加熱で水分が減ります。
4:素材を組み合わせる。
1つの料理に複数の素材をくみあわせると、1種類の素材で作ったものより噛む回数が増えます。例えば煮物でのも、根菜類、肉、芋類、など、組み合わせるほうが芋だけの煮物より噛みごたえがまします。
5:薄味にする。
薄味にすると自然に素材の持ち味を味わおうとします。味は食品のうまみが溶け出た唾液が口の中にひりがることで感じる事ができるので、そのためによくかんで唾液と食品とをまぜあわせ、うまみを唾液に溶け出させるのです。
美味しいものを食べる事は、心の安定にも必要な事ですよね。ふわっとしたもの、とろっとしたもの、さくっとした食感や歯ざわりなど固さにおおじた噛みかた、いろいろな味の楽しみ方はたべることで脳に記憶され、それぞれのよさが美味しいという感覚と結びついて始めてその食べ物をみたり食べたりした時、美味しいと感じる事ができるようになります。だから満遍なく食品を食べる事が大事なんです。
よく噛んで食べる事で、口の中を鍛えながら、,全身の健康、心の健康を守りましょう。
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