【指しゃぶり】などの悪い癖をいかにして止めさせるられるか、なかなか難しい問題です。
□:いつも‘おしゃぶり’をしている □:気に入ったタオルをしゃぶっている
□:指をしゃぶっている □:爪を噛んでいる
□:唇を噛んでいる □:歯軋りをしている
□:舌を噛む □:口呼吸している
これらの癖は、顎の軟らかい乳幼児のときから続いていると簡単に骨が変形してしまい、歯並びや噛み合わせに影響がでてきてしまいます。遅くとも4〜5歳までに治してしまえば、大きな問題にならずにすみますが、習慣化してしまうとなかなか止めさせるのが難しくなります。
実際どのようにして【指しゃぶり】を止めさせたらよいかをお話してみましょう。 先ず、なぜ【指しゃぶり】がおきているか、親子関係や生活環境などをみて原因を考え子供の心理を分析します。もし、「お父さんやお母さんに甘えたいというサイン」であれば子供といっしょにいる時間を増やしてスキンシップやコミュニケーションを十分にとりましょう。又、子供が夢中になって遊んでいるときは、【指しゃぶり】はでないものですから、何か子供が夢中になれるような環境や、精神的に安心する状態を作ってあげることが大切です。
2〜3歳の頃迄の【指しゃぶり】は、生理的行動なので心配ありませんが、4〜5歳でまだ続いているこきは、そろそろ止めさせる努力をしてみましょう。
具体的な方法としてしゃぶっている指に指サックをします、その指サックには子供の好きなキャラクターの絵を書いたり、貼り付けたりして、指を擬人化して「口の中に入らないでね」と言うように子供に指と話しをさせて、指が口に入ろうとしたときは、擬人化した「指さんが悪いのだから、口の中に入らないようにお願いしましょう。」と言う具合に子供が悪いのではないということを意識させましょう。就寝中の【指しゃぶり】には、手袋をしてみることもよいでしょう。
無理やりやめさせようとすると別な悪習癖がでてきてしまうこともあるので、止めさせる時は子供の気持ちに配慮して愛情を持って、ほめる事で少しずつ止めさせていくことです。
又、永久歯が生えてきてもまだ指をしゃぶっていると“開口”になったり、“上顎前突”(いわゆる出っ歯)の原因になりますので口の中に装置を入れることもあります。ただし、子供が納得してから使わないとストレスになるだけでよい結果となりません。
【指しゃぶり】に限らず良くないものが習慣化してしまうとそれを止めさせるのは難しくなってしまいます。また、あまり神経質になってしまうのも困りますが、おかあさんの大きな愛情を持ってとりくめば、必ず治るものだと確信しています。
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