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2.7.2002

No.0134

生活習慣病とは

 現代人の健康を話題にするとき、以前にも増して必ずと言っていいほど【生活習慣病】という言葉がよく使われます。この【生活習慣病】は、数年前までは【成人病】と言われていた病気を示すものです。
 ところで、なぜ今【生活習慣病】なのでしょうか?

 平成8年12月、公衆衛生審議会成人病難病対策部会でとりまとめられた意見具申「生活習慣に着目した疾病対策の基本的方向性について」のなかに、従来の加齢に注目した【成人病】に代わって、生活習慣に着目した【生活習慣病】という概念が記されました。
 【生活習慣病】の定義は、「食習慣、運動習慣、休養、喫煙、飲酒等の生活習慣が、その発症・進行に関与する疾患群」と規定されています。
 代表的な疾患として『インスリン非依存性糖尿病(成人型糖尿病)』『肥満』『高脂血症(家族性を除く)』『高尿酸血症』『循環器疾患(先天性を除く)』『大腸癌(家族性を除く)』『高血圧症』『肺扁平上皮癌』『慢性気管支炎』『肺気腫』『アルコール性肝障害』、そして歯科の分野では、『歯周病』も含まれるとされています。

 今までの【成人病】対策というのは、検診を行って、病気の早期発見、早期治療を目指すというものでしたが、従来【成人病】と云われてきた『がん、高血圧、糖尿病など』は必ずしも成人になってから起こるものではなく、子どもの時からの生活習慣の積み重ねと、その人の持っている遺伝的素因や環境の要因が重なり合って起こってくる病気であることが認められました。
 すなわち、これらの病気を予防する為には、“子どもの時から健康を守る為の生活習慣を身につけておくこと”が、最も重要と考えられるようになりました。

 高齢にもかかわらず、全て自分の歯という方にお話を伺ってみると、ただ単に(病気になりにくい)体質であるということだけでなく、日頃から自分の生活を厳しく律していることが多いように思われます。
 小さい頃からのしつけなのでしょうか、私も見習うべきところが多いです。

 虫歯も歯周病も【生活習慣病】です。ですからこそ、予防が可能なのです。生活習慣の改善により治療の予後も変わります。規則正しい生活を心がけ、毎日のブラッシングで健康を守りましょう!



澤田先生

 

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