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1.31.2002

No.0133

晩酌と歯周病と緑茶

 一日の仕事が終わり、帰宅した後風呂上がりに「冷たいビールを一杯」は格別なもの、と意見を同じくされる方も多いと思います。
 実のところ、私個人はお酒をあまり飲めないので、この気持ちをちゃんと実感できないのですが、お酒が好きな人にとってはとても幸せな瞬間のようですね。
 最初の一杯の後は、肴をつまみながら少々お酒が進むことでしょう。しばらくすると体が暖まってきて、程よく酔ったところで布団にはいる。
 晩酌する人ってこんな感じなんでしょうか?。

 ここで話は飛びますが、どうして歯周病になるのでしょう。
 歯周病だけでなく虫歯も含めて口の中の清掃が不十分だと歯垢がたまりばい菌が繁殖します。このばい菌が、歯や歯の周りを支えている骨を溶かし虫歯や歯周病になっていきます。虫歯や歯周病は起床時よりも舌の動きや唾液の分泌の量が減少する就寝時に進行します。従って就寝前にブラッシングをしっかりやらないと、繁殖したばい菌に餌を与え、たくさんの毒素を出し歯に穴があきグラグラしてくるという具合です。

 話を戻しますが、歯周病や虫歯は生活習慣の影響病のひとつですが、晩酌が悪いのではなく、晩酌をしてそのまま眠ってしまうのが悪いのです。従って、晩酌をしたら歯を磨いて就寝することを習慣付けるようにしましょう。

 歯周病や虫歯はちょっとした工夫で予防することができます。
 私たち日本人には身近な緑茶に頼ることができます。
 緑茶に含まれる渋み成分は、カテキンと呼ばれ殺菌効果があります。しかし、このカテキンはほとんど捨てられてしまう[お茶ガラ]の方に含まれるのでこのカテキンの効果を無駄なく摂取するには、てんぷらなどにお茶の葉を混ぜたり抹茶のように細かく砕いてサラダやパスタにふりかけるのが有効なのです。
 緑茶には殺菌効果だけでなく、ガンや老化を防ぐカロチン類やビタミンC、食物繊維、クロロフィル、ミネラルなどを含んでいて体にとてもよいものです。また、緑茶は口臭を抑える作用やフッ素を含んでいるので歯にもとてもよいものなのです。

 皆さんも良い生活習慣、良い食習慣をみにつけ、歯にも体にも良いことをやってみましょう。

  参考文献    日本歯科医師会雑誌 朝昼晩 9



香西先生

 

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