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1.3.2002

No.0129

2002年を迎えて

 昨年11月、私の地域の歯科医師会で、80歳以上で20本以上歯のある老人の表彰式を行いました。皆さんお元気そうで、とてもしっかりなさっていました。姿勢が大変良くて腰の曲がっている人など全くいらっしゃいませんでした。これも、やはり歯が今でも20本以上あり、食べものを良く咬むことができるからでしょうか。
 ある県では、‘老人で歯が20本以上ある人は医者にかかることが少ない’というデーターが発表されています。
 実は私の歯科医院からも今回表彰者を選出しました。ずっと前から通院されていた方だったのですが、今まで表彰対象者として推薦することに気が付かせないくらいに、あまりにも若々しい方でいらっしゃいました。なんとその方は現在83才なんです。
 表彰式では区長と写真を撮りその写真は表彰された患者さんへ届けられます。写真を受け取られたその方は大変喜んでいただいて、私にもわざわざお礼を仰ってくださいました。私も歯科医師として大変うれしく思いました。

 歯のなくなる原因は、歯周病によるものが多いです。皆さんも良く知っているようにお口の掃除があまりよくなかったために歯を支えている歯ぐきと歯の間に、ばい菌がたくさん増えて歯ぐきを壊してしまう病気です。歯がグラグラになり、歯ぐきから膿が出て息がとても臭くなり、体全体へ病原菌をばらまいて、内臓の病気や老人の肺炎の一因にもなっています。歯周病は最近老人だけではなく子供や若年者にも増えています。歯周病を予防することは、体の健康を維持する上でとても重要なことなのです。

 補助予防として、コラーゲンの形成に必要で歯や歯肉を丈夫にして出血を防ぐビタミンCやビタミンE、強力な抗酸作用を持つビタミンQ、顎の骨を強化し健康な歯や歯槽骨を形成するカルシウムなどを補給することは良いことです。

 20本以下になってしまった人もまだ20本ある人も老若男女問わず、普段から歯科医院で定期検診を受け毎日正しいデンタルケアーを続けていれば怖い歯周病を未然に防ぐことができます。歯周病を予防することにより、なるたけ歯を抜かないようにして、80歳で20本歯を残すようにしましょう。

『一年の計は元旦にあり』
「元気でいれば何でもできる」とアントニオ猪木さんも言ってます。
 元気でいるために元気なお口でいましょう。



荻野先生

 

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