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12.20.2001

No.0127

【歯磨き剤】は『虫歯の予防』になるの?

 歯の表面に付着している歯垢は虫歯の原因と言われていますが、歯と口腔の健康を維持するには、歯ブラシを使って歯垢を取り除きます、そのとき、大多数の人は【歯磨き剤】を使っていると思います。

 ところで、【歯磨き剤】の中味とは、いったいどんなものなのでしょうか?

 基剤、清浄剤、香料、色素、殺菌消毒剤、中和剤、安定剤などがはいっています。

 [基剤]には、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、リン酸カルシウム、炭酸マグネシウム、塩酸マグネシウムなどが使われています。これらは単なる磨き粉の役割です。この粒子の大きさや硬さによって、歯の表面は傷つけられていきます。

 [清浄剤]には、全てではありませんが、合成界面活性剤が使われています。洗剤やシャンプーに使われているものとおなじです。でも【歯磨き剤】に使われている合成界面活性剤の濃度は合成洗剤に比べればずっとずっと低いものです。
 しかし、合成界面活性剤の毒性や環境への問題を考えるとあまり好ましいものではないような気がします。洗口剤や義歯の洗浄剤にもはいっています。十分に洗い流すことで除去できるとは思いますが、なるべくだったら使いたくないなと思います。
 しかし、歯ブラシだけで磨くのは物足りないと言う人もいます。どうしても【歯磨き剤】を使いたい人は、洗浄剤として合成界面活性剤の使われていないものを(セッケン歯磨き)選べば良いと思います。
 戦争中は、塩や茄子のへたの黒焼きで磨いたと、聞いたことがありました。

 『虫歯の予防』には、歯ブラシや【歯磨き剤】だけに頼ることなく、普段の食生活を見直してゆき、歯を強くしたりミュウタンス菌の増殖を押さえることも大切です。



清浦先生

 

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