日本国の医療制度は、皆さんもご存知の通り『国民皆医療保険(社会保険と国民保険)制度』と言う世界でも珍しい制度です。この制度は、私達の平均余命(平均寿命)を世界一の国にしました。
しかし、‘経済の悪化’や‘少子高齢化’に伴ってこの制度の維持も大変危うくなってきました。そこで、つい先週のことですが、小泉首相と政府は行政改革の一環として制度の基本維持を前提に“三方一両損”と言う改革を行うことにしました。
今や「聖域無き構造改革を必要としている。」と称えて総理大臣となった小泉首相は医療制度も例外ではないとしたのです。
さて、この医療保険制度改革は、私達国民にとって利となる為の改革なのでしょうか?。
答えはノーです。
この医療改革は国民医療向上の為の改革では無く、国の財政再建の為の改革なのです。
そこで“三方一両損”を以下に解り易く台詞表現にしてみました。
日本政府は国民へ:
「国は、借金を増やしすぎたし収入も減ったから国にはお金が無いの。
だから、国民の病気の面倒は看辛くなったよ。国(厚生労働省)が管轄できる現在の保険制度を
将来に亘って維持する為には、みんな我慢してね。」
政府は患者さんへ:
「病気治療を保険でする人は、自分のお金の持ち出し分を増やしてよ。」
政府は披保険者へ:
「医療保険に入っている人で健康な人でも、今以上にお金を出してよ。」
「景気が悪いけど、会社ももっとお金を出してね。」
政府はお年寄りへ:
「お年寄りは、少々元気なら病院へは行かないようにしなさい。」
「行くなら今以上に自分で治療費を払いなさい。」
政府は医療機関へ:
「病院や医院は、もっと安い値段で治療をしなさい。」
「たとえ医療の質が下がろうが、行財政改革の方が優先なんです。」
「医療の腕が良くても経営能力の無い病院や医院は、潰れなさい。」
銀行の不良債権問題の付けが、医療行政を揺るがしてしまったのです。
今こそ、今までの国民皆保険制度に成り代わる斬新な新医療制度を行うことが大切だと思います。
今現在でも既に、もちろん全額ではありませんが、入院費用の補填を行う入院保険は既に民間が活用されています。手術を受けても支払われる保険もあります。通院費用も払われます。
(おことわり)私個人の一案に過ぎませんが
斬新な医療制度とは、【基本医療】と【応用医療】に分け、【基本医療】は今までの保険制度で賄い【応用医療】は民間保険で賄うという2本柱にすることです。
【基本医療】は、救急救命に関わる暫時医療や健康維持予防管理に関わる医療及び児童(0才〜12才)の医療全般を範囲とする国全体の責任の元行われる医療と位置づけます。
【応用医療】は、老人医療全般・悪性重篤疾患・精密検査・リハビリ・QOL(クオリティーオブ ライフ)・ターミナルケアー・移植・治検(最新医療)・補綴治療(義歯,義手,義足,義眼など)などは、民間保険の活用拡大(生命保険を医療保険に拡大する)で行われる医療と位置づけます。
民間保険の「死亡予定6ヶ月前からの保険金受け取り制度」を基本医療以外の疾患医療療養費支払いに使えるようにすれば良いと考えるのです。国民は13才の誕生日から民間保険契約を行えば、保険料も安価に済むでしょうし、保険会社も不良債権の改善ができるのではないかと思います。さすれば、基本医療を監督する国の財政安定につながれば、基本医療の充実と拡充も可能になり、今抱える医療制度の不安も無くなるのではないかと思います。
以上の案は、IT改革を急速に行うことで可能だと考えます。
唯一この新制度の欠点は、個人個人の一生の健康管理に対する責任が、今以上に重要になってくることです。
国は、「支出の押さえ」だけが行財政改革に対して最良策なのでしょうか?。
国民皆保険制度の維持が大切なのか、それとも斬新な新医療制度を作り出すことが大切なのか?。
さて、皆さんはどうお考えになりますか?。
*いっぷくアドバイス*
季節の変わり目は風邪をひきやすくなります。大気が乾燥しています。
外出するときは【マスク】を為さってみてください。
【マスク】によって口元の空気を暖め体によい湿度を保ってくれます。
特に、小さなお子さんにはお外に行くときは、【マスク】を着けてあげてください。
薬に頼らない風邪予防の一つです。
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