10.7.1999

No.0012

姿勢を気にしていますか?

 「たまには外で食事など・・・」とファミリーレストランで食事をしていると、よく肩肘をついたり猫背の姿勢で食事をしているお子さんを見かけます。その親御さんも、さほど『注意』をあたえていないようなのですが、私が子供の頃は、両親にこっぴどく叱られたものです。

 食事の時の悪い姿勢や悪い癖は、首から上の筋肉に余計な緊張をあたえ、噛むことや飲み込む動作をスムーズにおこないずらくします。このことは、噛む・飲み込む動作の発達を妨げるだけでなく、悪い歯並びや顔の変形を引き起こしやすくします。
背中がどちらかに曲がっていると、バランスをとる為頭を背中の曲がりと反対の方向に傾けます。そうすると首の筋肉に偏った緊張が加わり下のあごが曲がっている側にずれます。実はその「ズレ」が噛み合わせの「ズレ」と顔の変形をおこしてくるのです。噛み合わせの「ズレ」は、あごの関節に負担を掛けることとなり、ひいては顎関節症という病気を招く原因となるのです。

 ふだん「反対側でしか噛んでいない」・「よく口で呼吸をする」などの悪い癖がある場合は、顔の変形を起こすだけでなく周りの筋肉に悪影響をあたえたり、背骨の変形を起こすこともあります。さらに、肩こりや頭痛,耳鳴り,めまいなどの症状をひきおこします原因となります。

 姿勢と噛み合わせは深く関わっています。日頃から正しい姿勢を心がけましょう。食事の時に姿勢を正すだけでなく鏡を見て身だしなみを整える時や街角を歩いている時ショウウインドウなどに自分を映してみるなどして『姿勢のチェック』をしてみてはいかがでしょう。ご自分で思っている程《姿勢》は意外と良くないかもしれません。

 そこで、ご自分の『噛み合わせ』に不安のある方は、一度早めに歯科医院で診てもらうことをお薦めします。


佐々木先生

BACK